TT9クラブ・オリジナル品2
車輪が厚くなる程に、どうしても見た目がオモチャっぽくなってしまいます。大手Nゲージメーカーなどは2mm程度の厚さとハイフランジの車輪で脱輪防止に努めていますが、外観的にはちょっと・・・
気にする、しないは人それぞれでしょうがTT9を取り上げているいくつかのサイトでも同様の意見が見受けられました。

「車輪の厚さ」は走行性能に大きな影響を与えます。やり過ぎると「脱線脱線、また脱線」で、走行に耐えられなくなります。
今回の「薄型車輪」はそのバランスを考えたときのギリギリのスペックとなりました。
メーカー供給の「標準製品」としては、やはりここまで“攻める”ことは出来ないそうです。
テンダー用「薄型車輪」を台車に装着してみました。(右側)
 
テンダー台車外枠と車輪までの距離が離れていて、軸端が長い「長軸車輪」の特徴がより際立ちます。
 
最初はテンダーまでやるつもりはなかったのですが、「真後ろ」や「斜め前」あたりからみると結構目立ちます。で、どうせなら・・・と。
その効果の程は、左の通り。
裏側から見ると、もっと格好よいのですが、さすがにそんな見方は走らせている限りしませんね。
頭痛の種だったのは、なんと言っても「コスト」であります。
実際に製作のプロセスを聞くと、「ロストの輪心」「洋白挽き物」のタイヤ、絶縁体を外側からは見えないようにタイヤの内側に巻いて輪心・車軸をはめ込む。
 
正に職人の成せる匠の技そのものです。更に製作ロットは極少で、そのような「鉄道模型の仕事」を引き受けてくれる国内の製造業は減る一方、もはや絶滅寸前に近い状況で、完全に売り手市場です。そんな訳で車輪を眺めているうちに「仕方が無いのかな・・・」と。
 
my蒸機の差別化を図るアイテムとしては格好かと思います。
 
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