真鍮キットの工作 2
 ハンダ付けで真鍮キットを組み立てる事に尻込みする人が多いようですが、特別な技量や器用さが必要になる訳ではありません。ハナから諦めたり敬遠しないで下さい。 要は、
・ちょっとしたコツ
・ある程度の根気
  を体得すれば良いだけです。
とは言え、最初は経験者に教えを乞いながらトライする方が無難ではありましょう。
客車のキットで自信がついたら、次は蒸気機関車にもチャレンジしてみて下さい。
TT9のキットは初心者でも比較的組立て易いと思います。
・Nゲージキットよりはかなり大きいので細かい作業が楽
・HOほど大きくないので、コテの熱を食う付けにくい「金属の塊」の部品が無い
といった特徴があります。実際、私ですら完成させることが出来ました。
下回り、動力部分の構造は簡単です。
1.フレームを組み立て
2.モーションプレート〜動輪とロッド 
 類を組み付ける
3.モーター&ギアをセット
といった流れです。
ロッド・バルブギアは出来上がった状態になっていますし、動輪の位相で苦労することもありません。
但し、好調に走行させる為には、ギアボックスの硬さやロッドのスムースな回転等、微調整をしてやる必要が出てくる場合もあります。
この辺はコツと経験になるでしょう。
上回りの組み立ては、ボイラー、
キャブ、ランボード、を組み合わせて、ドームやコンプレッサー、ハンドレールなどのディテールを付けていく、といった作業で、慣れてくれば非常に楽しい作業となります。
やや年配の方には「ヘッドルーペ」などの拡大鏡が強い味方となってくれます。
 
要は、説明書(図面)をじっくり眺めて取り付けの位置関係や順番を理解する事。若干の根気も必要です。
あとは金属と金属を溶けたハンダを接着剤としてくっ付ける、というだけのことです。
ディテール取り付け途中の上回り部分。
各々のパーツは水平・垂直・傾きなどに気を付け、ハンダが綺麗に流れるまで位置がぶれないよう保持します。クリップで挟めれば良いが無理なら指先などで押える場合もあります。
 
小さいパーツは一瞬でハンダが流れますが、ドームやシリンダブロックなどの大き目の部品は十分熱が加わるまで、ハンダごてを当て続けて保持しなければなりません。
ケブラー製「耐熱指サック」等も発売されてたりします。
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