真鍮製の模型というのは、プラスチック製の模型とはまた違った良さがあります。
まず素材が金属ですから、ボディの板厚などが薄くでき、特に窓周りなどは非常にシャープな表現になります。プラ製のNゲージははめ込み窓で表現されますが、どうしても透明プラパーツの厚みが目立つのは避けられません。
また全体の質感、重量感があり、塗装をしても尚、真鍮製模型の持つ味わいは代え難いものです。
「重量感」は実際に線路の上を走らせてみても顕著です。それは、「レールの継ぎ目」を通過する時の「通過音」であります。
プラ製Nゲージで耳障りな「シャーー」という軽々しい音はせず静かな走行音の中に「タタンタタン・タタンタタン」という重々しくもリズミカルな音。これはもう病み付きになる、と言っても過言ではありません。
真鍮キットを作る場合は、標準の部品だけで「素組み」も出来ますが、自分なりの「追加工作」をして自分だけの「オリジナル模型」に仕上げるのも醍醐味です。
左の客車では、幌枠の両サイドにあるダンパー(?)を付けてみました。真鍮線と細密真鍮パイプの組み合わせです。
ごくささやかな軽加工ですが、こんなものでもディテールの追加工作をしてみるのは楽しいものです。
作り込んだ部分を眺めるだけで何日も楽しめるし、またビールが旨いです。
妻板にはピンバイスでシコシコと穴を開けたのですが、それを見ていた妻は「なーにをコマカイことをやってんだか・・・」と呆れてました。